空港でレイを首にかけて笑顔の男性。周囲に集まった人々。1950年に撮影されたハワイ移民たちの姿です。
No. 1946-01
タイトル:ホノルル空港から沖縄へ〜ハワイからの帰省〜
撮影者:上原亀千代(Kamechiyo Uehara)撮影メディア : VHS/Color/16fps
本編時間: 1m13s
撮影時期 : 1949年年末
スキャン: Screen Process
撮影地はハワイのホノルル空港。僕らがカメチヨフィルムと呼んでいる上原亀千代さんが撮影した一連のフィルムの冒頭に収められている映像です。撮影地は冒頭に映る管制塔の形からハワイのホノルル空港です。
フィルムの主人公は首にたくさんのレイをかけた男性。周囲には大勢の人がいて、暖かな雰囲気が漂っています。
このフィルムがどういう意味を持つのかはよくわかっていません。カメチヨフィルム全体の流れから行けば、冒頭に繋がれているこの映像は、これから沖縄に向かう亀千代さん達を見送る様子と考えるのが妥当でしょう。
ただ一般的なイメージでは、レイを首にかけるのは、出迎えのタイミングではないのか?という疑問もあります。そこでざっくり二つの可能性を考えてみました。
- 沖縄に里帰りする亀千代さんを見送る映像。撮影はハワイにいる別の親族、友人の手によるもので、現像後に亀千代さんの沖縄フィルムに繋がれた。そのさいに時系列的に冒頭部分の映像となった。
- 実は沖縄から帰ってきた亀千代さんを迎える親族、友人たちの映像。出迎えの際に首にレイがかけられた。映像が冒頭に編集された理由は不明。
というように詳細はわからないものの、撮影地がホノルル空港であること、ハワイで暮らす日系移民(世界のウチナーンチュら)であり、彼らはそれなりの成功を手に入れて健やかな生活を送っているのは、映像の雰囲気から伝わってきます。
文:真喜屋力
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