【FILMS】国際通り 金城時計店前

No. 0695-03, 0695-05
タイトル:国際通り 金城時計店前
撮影者:金城真助(Shinsuke Kinjo)

撮影メディア : 8mm Film/Color/18fps
本編時間: 2m37s + 0m58s
撮影時期 : 1971年ごろ
主なロケ地 : 国際通り (沖縄県那覇市牧志)
スキャン: Frame by Frame

沖縄一の繁華街である国際通りの中ほどに建っていた金城時計店は、撮影者の職場であり自宅でもありました。生れて間もない我が子を抱っこする夫婦とその知人。

歳末大売り出しの旗がはためく、冬の晴れの日で、陽射しが心地よく、やや荒い画質ながらも、キレイな色合いの映像が楽しめます。

看板の感じや、人々のファッション、車の形など、そこはかとなく漂ってくる1970年代の空気感がたまりません。今は無くなったガードレールなんかも時代を繁栄していますが、並木がヤシでは無く柳の木というのも、昭和らしさかも知れません。

国際通りの柳は1956年ごろに植えられたようです。当時の那覇市長空の要請で、東京の銀座の通り会などから寄贈された物だと言います。南国気分のヤシの木よりも、日本的なものへの連帯感のような物が強かったのでしょうか。当時の那覇市の広報誌「市民の友」には兼次市長の言葉として「那覇の目抜きの場所に植えて永久にこれを記念したい」とまで書かれています。この辺は下記リンク先の朝日新聞の記事で読めます。

» 国際通りに残る「別の顔」沖縄に植えられた銀座のヤナギ | 朝日新聞

なにげない家族のスナップから、時代の気分の変遷をうかがい知るのも興味深いものです。

(文:真喜屋力)

▲奥は、むつみ橋交差点。柳の並木が涼しげです。冬ですけど….。
▲左上に見える派手な日よけは沖縄山形屋。
▲「かすりネクタイ」が人気の沖縄土産だったのだろうか。
▲中央付近に見える青地に白文字の看板は、大湾洋服店。

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