那覇市立泊小学校の旧校舎を壊した時の映像です。
No. 0945-04
タイトル:泊小学校校舎増改築工事・解体
撮影者:外間宏三(Kouzou Hokama)撮影メディア : 8mm Film
本編時間: 4m36s
撮影時期 : 1979年ごろ
主なロケ地 : 泊小学校,解体作業 (沖縄県那覇市泊)
スキャン方式 : Frame by Frame
泊小学校の元を辿れば琉球王朝の時代まで遡ります。
1803年(享和3年)に教倫堂が設立された。同じ土地に明治14年に教倫小学校開校。さらに明治21年に泊尋常小学校と改称するも同年11月には那覇尋常小学校分校となります。それが明治32年に泊尋常小学校として独立。そこから昭和16年に泊国民学校になります。
映像で解体されている「旧校舎」は昭和5年に鉄筋コンクリートの建築として竣工しています。戦時を乗り越えて、戦後も使われてきたわけです。
那覇市歴史博物館のデジタルアーカイブでは、戦時中の校舎と戦後しばらく米軍施設として使われていたころの写真を見ることができます。
歴史的な建造物。しかも戦争の乗り越えて存続した建築が壊されるのはもったいないのですが、沖縄の鉄筋コンクリートは、金属の腐食が早いために、致し方ないものはあったのでしょう。
映像の冒頭では、工事の概要を書いた看板が写されます。これを見る限り、旧校舎の解体工事の期間は1979年(昭和54年)6月30日から翌年の3月20日までの期間であることがわかります。
この旧校舎の入口付近だけが、歴史の記念碑として現在も補完されています。本フィルムではアップ過ぎて全貌がなかなかわかりづらいのですが、逆におもしろい映像が撮影されています。
それは切り取った建物の一部をレールの様な物に乗せて、移動している場面です。歴史的建造物である旧校舎の入口部分に突き出した部分が切り出され、運ばれる様子が映っているのです。この「時計台」は、最初は校舎脇に移動し、展示されていましたが、現在は校庭の北側に移動しています。見る限りでは、だいぶ一階部分がカットされているようです。
下記のリンク先には、泊小学校旧校舎の歴史についてのレポートがあり、動画で見ることができまので、そちらもぜひ、ご覧ください。
(文:真喜屋力)
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