家族で”730″のTシャツを着て町に繰り出す映像。おそらく沖縄の道路交通法が変更になった1978年7月30日当日と思われます。
No. 0729-01
タイトル:730Tシャツと安里
撮影者:知念真三(Shinzou Chinen)撮影メディア : 8mm Film/Color/18fps
本編時間: 2m8s
撮影時期 : 1978年夏
主なロケ地 : 安里交差点,ナナサンマル (沖縄県那覇市安里)
スキャン: Frame by Frame
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主なロケ地表示(Google Map表示)
安里三差路
“730(ナナサンマル)”とは日本復帰前の沖縄が自動車はアメリカ式の右側通行であったものを、復帰から6年目にして、ようやく左側通行に変更した1978年7月30日のこと。
フィルム提供者は良く覚えてはいないようですが、おそらくその当日に記念で町に繰り出したと思われる。
撮影場所は那覇市の国際通りの端っこにある安里三差路。パンショットで風景も記録されており、地元の方には懐かしい風景が見られます。今は道路拡幅もされ、角が削られたりしていたり、建物もずいぶん建て替えられていますが、独特の道路の形が雰囲気を残しています。
安里三差路の突き当りには「730」の大きな看板が立てられ「左小回り右大回り」というフレーズが書かれていて注意を即しているのがわかります。
この時後ろに見える大きな建物が、琉映本館という映画館です。
三兄弟のきているシャツが、すべて「730」のロゴマーク入りです。ついでに男の子の帽子が二人とも読売ジャイアンツのマーク入りと言うのも見逃せません。70年代はとにかく長嶋茂雄、王貞治。漫画では『巨人の星』の影響もあってか、球団を持たない沖縄では、巨人の帽子以外見たことがなかったという記憶があります。僕も被っていましたが、正直、巨人だからというよりは、帽子はにはこのマークが当たり前と言う感じでした。
安里三差路にあった映画館、琉映本館の前でも撮影しており、映画のポスターが映っています。作品名は「雲霧仁左衛門」です。7月31日の新聞広告には「雲霧仁左衛門」は次週封切りと言う形で告知されており、鳴り物入りで宣伝をしている感じがポスターサイズからも見て取れます。
またこの場所で子供たちがとっているポーズは「なんちゃっておじさん」のポーズ。1978年に流行した都市伝説の一つ。
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