【FILMS】玉泉洞のゲート

現在は沖縄ワールドの一部というイメージもありますが、やはり自然の造形物としての玉泉洞の鍾乳洞はインパクトの大きなレジャースポットでした。そのオープン間もないころの賑わいの様子をおさめたフィルムです。

N0. 0292-11
撮影者 : 匿名
タイトル:玉泉洞
Gate of Gyokusendo Cave

本編時間: 3min
主なロケ地 : 玉泉洞 (沖縄県南城市玉城前川)
撮影時期 : 1972年ごろ
撮影メディア : 8mm Film
スキャン方式 : Aerial Image

 

ウィキペディアによれば、

1967年3月、愛媛大学学術探検部が調査を行った結果、初めてその全容が明らかにされた。 1972年4月に、株式会社南都によって観光用として公開された。現在は「おきなわワールド 文化王国・玉泉洞」の一施設となっている。(玉泉洞 | ウィキペディア)

実は昨年、この探検に参加した方にお会いしたのですが、その方がずっと使っている測量の道具の写真も撮らせていただいたので掲載しておきます。

▲昨年撮影した、ハンドメイドの洞窟探検用の測量機器。

とてもシンプル、計量。大の上に乗っている道具は折り畳んで、側面の穴の中に収納できます。手作りの使い込まれた道具は、無駄がまったくなく、いつまでも使える機能美に満ちておりました。

▲玉泉洞のオープンして間もない頃の入口付近。

沖縄の日本復帰を直前に控えた1972年4月に、新しい観光地として誕生した玉泉洞。ゲートに並ぶ自動車の列を観るだけで、当時の繁盛ぶりが見て取れます。並んではいるものの、車列がピクリとも動かないのがミソですね。誰かが帰らない限り、駐車場に入れないのでしょうか?また、この画像から、車が右側通行であったことがよくわかりますね。また「ケイブランド」という聞きなれない看板も、なにかこれまでにない新しい娯楽を印象づけようという、売り出し側の試行錯誤の跡が見えてきます。

この映像で最も資料的価値が高いと思えるのが料金表です。当時の物価とか生活がかいま見えます。

▲当時の料金表。「入園料金」と「入洞料金」がある。

料金表は「入場料金」と「入道料金」が別れています。値段も今の時代から考えると、かなり安い値段になっています。どうぞじっくり見比べてみてください。

残念ながら、洞窟の中のショットはありません。洞窟内は明るくはないでしょうから、8ミリでの撮影を断念したのでしょうか?

(文:真喜屋力)

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