離島に電気が通じた日の点灯式のようす。正確には通電式と言うべきなのか?詳細が不明のため、撮影者がフィルムの箱に書いた表記を使っています。
No. 0402-01
タイトル:宮城島点灯式
撮影者:遠藤保雄(Yasuo Endo)撮影メディア : 8mm Film/Color
本編時間: 3m25s
撮影時期 : 1971年
主なロケ地 : 宮城島 (沖縄県うるま市与那城宮城)
スキャン方式 : Frame by Frame
宮城島は沖縄本島の東側。勝連半島から延びた海中道路 → 平安座島 → 宮城島と言う流れで、現在は地続きになっています。陸に近く、海中道路以前も遠浅で歩いて海を渡ることもあった平安座島は、1965年ごろには本島から電気を引いていたようですが、宮城島に電気が繋がったのは少し遅れていたようです。
下の航空写真を見るとわかりやすいですが、現在は平安座島との間はほとんど埋め立てられています(島と島の間の丸いタンクが整然と並んでいる辺り)。車などで地面を走っている時はあまりに気にならないのですが、もともとは海で隔てられていて、その距離もそれなりにあったことがわかります。隣の島であっても、生活インフラに差があったという部分で切ないこともあったことがうかがえます。
正直、文献をあさっても、当時のインフラに関する資料が見つからず、現地調査をしなければいけないところですが、その前にネットでも公開して,いろいろ情報を募って見たいと思います。
時代は1971年に撮影された他の工事フィルムといっしょでしたので、おそらくそれくらいであろうと思います。場所は役所か公民館、あるいは学校でしょうか?
集まっている方も、現地の方に見ていただければ、いろいろわかることもあるかと思います。
教壇に添えつけられたランプとスイッチ。そこに明かりを灯すだけのシンプルな映像。あと式の性格上、部屋の電気も消えているので画面も暗い(8ミリのファインダーは見づらいので,暗いとピントもボケがちです)のですが、そこはかとなく浮かび上がる顔に、それぞれの想いをあれこれ想像してしまいます。
この映像が島の歴史を伝えていくのに役立つと嬉しいです。
(文:真喜屋力)
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