おそらく1960年代だが、もっと古いかもしれない東京の観光記録。
No. 0971-00
タイトル:東京見物
撮影者:不明
撮影メディア : 8mm Film/B&W/16fps
本編時間: 21m50s
撮影時期 : 1960年代?
主なロケ地 : 東京 (東京都)
スキャン: Frame by Frame
撮影者の情報を求めて、画面に大きくウォーターマークを入れての公開です。とはいえ、冒頭と最後のカット以外は肖像権に抵触しそうな部分はなく、風景だけ普通に配信しても、問題がなさそうに思えるのですが、この何でもない記録映像に深みを与えるのは、こういった家族の姿でもあります。なにかお心当たりのある方がおられましたら連絡をいただきたいと思います。
また撮影時期などのヒントがあればコメント欄などで教えていただけると嬉しいです。
映像の冒頭は旅行に出る前の家族の姿。と言うことで撮影者がどこに住んでらっしゃるのかもわかりません。庭に広げた敷物の上で、兄弟らしき三人がじゃれあっています。手に持った本がわかれば、時代の特定ができるかもしれません。
東京見物の最初は泉岳寺。赤穂浪士のお墓を丹念に撮影しています。
東京タワーの竣工は1958年12月。撮影はそれ以降であることがわかります。泉岳寺辺りからも見えますが、かなり近づいてから撮影したようにも見えます。
下の画像は撮影角度から見ても東京タワーの展望室から撮影したことがわかります。Googleマップで見ると、すぐに場所が特定できましたので、ぜひ捜してみてください。
つづいて東京駅と丸の内。東京駅はシルエットだけが撮影されています。
そして皇居が映され、国会議事堂や桜田門など、その周辺が映し出されます。
靖国神社へ。こちらも当然ですが、植物が成長した以外は、今とあまり変わらない感じです
続いて上野駅。これも外観は大きく変わってはいませんが、路面電車が走っているのがわかります。
ここから上野恩寵公園へと散策が始まり、西郷隆盛の銅像や不忍池など名所を歩き回ります。
上野公園にあったモノレールも写っています。日本のモノレールは羽田空港線が最初と思っていましたが、こちらは1957年12月に運行開始。2019年10月いっぱいまで走りつづけました。
上野から歩いて移動したのでしょうか。続いては浅草浅草寺。仲見世など、世界的な名所を散策して行きます。
唐突に道の向こうにとがった頭の塔が映し出されます。これは関東大震災で壊れた浅草凌雲閣(浅草十二階)を模して1954年に造られた仁丹塔。1986年に解体されています。
浅草寺のすぐ横にある歴史ある遊園地「花やしき」もけっこう撮影されているのが嬉しい所です。遊具などを見れば時代がわかる方もいるのでしょうか?
もちろん花やしき名物の、民家の横をすり抜けるジェットコースターも撮影されています。
つづいて浅草の繁華街。浅草国際劇場の堂々とした姿が印象的。こちらは松竹歌劇団の本拠地であり、フランク・ザッパやキングクリムゾンの公演も行われた由緒正しい劇場です。入口の看板には松竹歌劇団の公演を知らせる看板が掲げられています。
フィルムの最後には、針仕事をする女生と子供の姿が映ります。おそらく旅行から帰ってきたお父さんが、フィルムを現像に出す前に、あまったフィルムを使い切ろうとして撮影したのでしょう。そのせいか、特に気負った感じではない、ナチュラルな感じの心地よい映像になっています。
(文:真喜屋力)
お世話になっております。
BS12トゥエルビで「船越英一郎の昭和再生ファクトリー」という番組を
制作担当しております。
株式会社ROFLの井上と申します。
この度番組内にて浅草国際劇場を紹介する際にこちらのページの画像を使用させていただけないかと思い
ご連絡させていただきました
https://okinawa-archives-labo.com/?p=10033
お忙しいところ大変恐縮ですがご確認お願いいたします。
また、放送中に表示するクレジット表記がありましたら
そちらもご教示いただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
井上
井上さま、コメントありがとうございます。こちらの映像は、撮影者不明の孤児作品のため、資料提供はお断りせざる得ないところがあります。当ブログでも、著作権利者の調査と言うことで、紹介させてもらっているので、そのような注釈が付けられるのであれば、提供も可能です。また、公開したことでクレームなど来た場合は使用者責任と言うことにもなります。
ひつようであれば、下記メールにご連絡ください。
info@okinawa-archives-labo.com