沖縄の盆踊り風景。日本風の盆踊りが始まった時期は不明ですが、70年代は今よりも多く行われていたように思います。
No. 1063-00
タイトル:浦添市の盆踊り
撮影者:島袋光男(Mitsuo Shimabukuro)撮影メディア : 8mm Film/Color/18fps
本編時間: 3m15s
撮影時期 : 1980年ごろ?
主なロケ地 : ? (沖縄県浦添市)
スキャン: Frame by Frame
沖縄では旧盆になると各地でエイサーが行われますので、祭史的な意味合では盆踊りはエイサーと言ってもいいかと思います。しかし、真ん中に櫓を組んで、その周囲をみんなで輪になって踊るという日本風の盆踊りもないわけではありません。その由来はよくわかりませんが、僕が子供時代はあちこちの自治体で、納涼祭りと言う感じで行われていたのを、今よりもずっと目にしていたように思います。
ひょっとしたらこれも日本に復帰して以降に流行った娯楽の一つかもしれません。
そう言う意味では”借り物の文化”というイメージもありますが、それなりに地域の自治体などの結びつきがあったからこそできることでもあり、古いコミュニティーが高齢化し、人の移動が激しくなった現代では、いろいろとやりにくくなっているのではないでしょうか。
さて、この映像についても詳細なデータはありません。撮影者は浦添市の職員で、たの撮影したフィルムには、1978年に開催された「第1回 浦添てだこまつり」の映像があり、その中には昼間の時間に櫓を組んでいる映像もあることから、このフィルムも1978年の物である可能性があります。
しかし「てだこまつり」は1978年当時は11月開催で、1982年以降は7月開催となっています。それを考えると、いかに借り物の文化といえ11月に盆踊りを開催するものかどうか疑問も残ります。
ただ映像を観ると確かに長袖を着ている人も多く、7月の夏真っ盛りの映像であるようにも見えません。
また櫓の中央に置かれた太鼓もかなり大きなものを用意しており、地域の自治体の祭りと言うよりは、「浦添てだこ祭り」くらいの市をあげた大きなイベント出ある可能性も感じます。
どうも浦添市の市史などを紐解いてみる必要がありそうです。
(文:真喜屋力)
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