【東アジア映像館】
琉球漆器

琉球漆器の多彩な技法。螺鈿、沈金、堆錦と様々な技法を丹念に収めた記録映画
琉球漆器の技法は多彩。貝をはりつけた螺鈿。彫って金をすりこむ沈金、顔料と漆を混ぜ餅状に堆錦餅で立体的な装飾を施す堆錦など、様々な技法を丹念に収めた記録映画。
琉球王国時代に、中国との国交が樹立し、13世紀から大陸文化が流入してきた頃、漆器文化は、その大陸からの高度な技術を吸収し、王族の生活の中に根付き、中国との進貢交易には欠かせないものとなっていたと言われています。
島津の琉球侵入後は、徳川幕府や島津家にも漆器を進上し、漆工芸品は重要視されており、またかなりの数がアジア諸国へと渡ったと記録があります。歴史的に、海外交易や国内政治の場でも多用されていた琉球漆器。
その技法は、ひとつひとつ丁寧に素材から注意深く準備する必要があります。映像から、作業は、手間と時間がかかることが分かり、琉球漆器一点一点の貴重さを知ることができます。
また、職人の手仕事を見ることは、本当に飽きず、慣れた手つきで細かい作業をする様子には時間を忘れて見入ってしまいます。

製作年 1991年(平成04年度)
上映時間 26分
規格 16mm/4:3/カラー
企画 琉球漆器事業協同組合
製作 (株)シネマ沖縄
演出 野村岳也
撮影 與那良則
特記事項 助成:昭和会館

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