沖縄の8ミリ映画、京都のおもちゃ映画ミュージアムで上映!

京都で初の県外上映会が決定しました!

 

市民が写した沖縄戦後史
〜OKINAWA8ミリ映画発掘復元プロジェクト

日時:2017年9月8日(金) 18:30〜20:30

会場:おもちゃ映画ミュージアム
京都府京都市中京区壬生馬場29-1
TEL 075-803-0033 / FAX 075-803-0034
公式サイト http://toyfilm-museum.jp
メール info@toyfilm-museum.jp

参加費:1,000円(正会員 800円)※入館料込み
定員:30名様(要予約)
●お問合せ、ご予約は上記のメール、FAXでお願いいたします。

主催:おもちゃ映画ミュージアム(一般社団法人京都映画芸術文化研究所)、株式会社シネマ沖縄
支援:沖縄県、公益財団法人沖縄県文化振興会
平成29年度沖縄文化芸術を支える環境形成推進事業


当日は、私、真喜屋が映像に解説をつける活弁もどきなスタイルで行ないます。
関連資料なども持っていくつもりですので、沖縄について良くわからないと言うお客さまにも楽しめます。

また会場となる、おもちゃ映画ミュージアムは、古民家を利用したステキな施設で、展示されている映写機や、映像玩具を見るだけでも楽しい場所です。

京都、そして関西地区のみなさま、お早めの予約をよろしくお願いいたします。


沖縄アーカイブ研究所が沖縄の8ミリ映画の収集を初めて一年。集まったフィルムは50時間を超えました。昭和26〜60年の映像からセレクトして上映します。戦後の混とんから立ち上がり、米国統治、そして日本復帰から海洋博と観光の島へ。移りゆく暮らしと風景を、市民の目線でとらえた貴重なカラー映像の数々です。塩屋の海神祭など貴重な祭の記録、アイゼンハワー来沖などアメリカ統治時代のイベント、さらに名護のイルカ追い込み漁の衝撃映像。そして何より現在に繋がる家族の笑顔が記録された幸せなホームムービーの数々。おもちゃ映画ミュージアムならではのフィルム上映とデジタル上映でお送りします。

上映作品

いるかの大陸 赤い海

(昭和35〜37年/15分)
かつて沖縄では、イルカの追い込み漁がおこなわれていました。本映像は名護で写真館を経営していた写真家、屋冨祖正弘さんが撮影・編集された短編記録作品です。過激な描写もありますが、何よりもイルカ漁と地域の結びつきが感じられる記録性の高い作品です。また《小型映画ファン》という言葉が脳裏をよぎるがほど、凝った造りのタイトルが微笑ましい作品。

沖縄観光

(昭和45〜47年/29分)
沖縄本島内の祭祀と芸能のオムニバス。熱狂のハーリー競漕『名護の海神祭』。エイサーを沖縄で流行らせたイベント『エイサーコンクール』、娯楽の少ない時代の娯楽の頂点『与那原の綱曳』、そして沖縄北部で行われる厳粛な祈り『塩屋のウンジャミ』など、沖縄本島各地の祭祀、芸能を記録。観光というよりは、ディープな沖縄をフィルムに焼き付けようとするカメラマンの気持ちが映し出されている。

ジュリ馬の行列

(昭和45年/2分48秒)
琉球王朝の時代から遊廓の街だった辻町に残る「ジュリ馬行列」。遊女たちの顔見せ行列という歴史から、一時は女性蔑視と言う理由で廃止されていましたが、近年は芸能保存の観点から復活。映像は廃止前の様子で、料亭が抱える踊り子たちがそれぞれの料亭の旗とともに、カラフルな衣装で踊り、練り歩く。活気のある町の息吹が感じられる。

….そして時代を切り取る、よりすぐりの映像群

戦後七年目の『ひめゆりの塔 慰霊祭』、1960年の米国大統領のパレード『アイク来沖』、今は世界遺産になってしまった中城城趾公園に作られた遊園地と動物園の記録。昭和30年ごろの沖縄北部へのドライブでは、戦災を逃れた沖縄の原風景が姿を見せる。そんな記録の端々に映し出される幸福な家族の姿と生活文化には、沖縄ならでは、さらには日本人共通の懐かしさが映し出されます。

参考上映『沖繩縣の名所古蹟の實況』(1932)

8ミリではありませんが、沖繩アーカイブ研究所が復元に奔走した、1932(昭和7)年の沖縄を紹介する紀行映画『沖繩縣の名所古蹟の實況』の参考上映も行ないます。本作は日本映画草創期の監督の一人、吉野二郎が沖縄で監督したと考えられている作品です。詳細はこちらのページをご覧ください

 

 

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